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僕立図書館

大学生のぼくの読書、映画、音楽の日記

先生はえらい

先生はえらい 内田樹  ちくまプリマー新書

 

  • あなたが「えらい」と思った人、それがあなたの先生である。
  • 恋愛が誤解に基づくように師弟関係も本質的には誤解に基づくのです。
  • 自分がこの世界でただひとりのかけがえのない存在であるという事実を確認するために私たちは学ぶのです。 私たちが先生を敬愛するのは、先生が私の唯一無二性の保証人であるからです。

感想:この本は先生とは、学ぶとはどのようなものなのかが書かれています。上で引用したように、私たちがえらいと思った人が先生なのです。言い換えれば、この人には一生敵わないと感じた人でしょうか、この人が人生の師なんだ、と思った人が先生なのです。これが、この本のキーワードである誤解です。この誤解とは片想いみたいなもので、あなたが好きになった子も他人から見たらどこがいいのかわからない、みたいなことです。言うなれば痘痕も靨、蓼食う虫も好き好きです。そして学ぶとは知識、技術を教わることではありません。知識、技術を得るだけなら専門書を漁れば済むでしょう。私たちは学びたいと思ったことしか学ぶことができません。だから先生が教えようと思ってないことでも、あなたは勝手に解釈して、誤解して学んだと思うのです。こちらに解釈の自由、誤解の幅があるとき、真の師弟関係が存在するということです。解釈とは、先生は何について言っているのか、何が言いたいのかと考えて、自分なりの答えをだすことです。

私たちが「あなたはそうすることによって、私に何を伝えたいのか?」という問いを発することのできる相手がいる限り、私たちは学びに対して無限に開かれています。私たちの人間としての成熟と開花の可能性はそこにあり、そこにしかありません。

 

先生はえらい (ちくまプリマー新書)

先生はえらい (ちくまプリマー新書)